9月の山 鳥海山(山形県・秋田県)2024.09.06 名峰・名山コラム
今月ご紹介する名山
鳥海山
所在地:山形県・秋田県
標高:2,236m
東北地方を代表する名山
9月の山は「秋田富士」「出羽富士」とも呼ばれる、東北を代表する名山「鳥海山」をご紹介します。
鳥海山は急な傾斜が少ないため比較的登りやすく、初心者からベテランまで、大勢の登山客が訪れます。中腹にある火口湖「鳥海湖(とりのうみ)」周辺では、夏になり残雪が溶けるころに、高山植物が一面に花を咲かせます。これからの季節も、秋の紅葉、冬の雪景色と、時期によってさまざまな表情を楽しませてくれることでしょう。
また、裾野が日本海にまで広がり、海抜0mから登ることができる珍しい山でもあります。海上からもよく見えるため、かつては航海する船の目印にもなったようです。
山海の恵みを享受する鳥海山の秋
日本海に面する鳥海山一帯は、「アワビ」「岩ガキ」「アオサ」「ハタハタ」などの海の幸が、名物として知られています。特にハタハタは国内有数の漁獲量を誇り、郷土料理として古くから愛されています。この地域で食べるハタハタ鍋やハタハタ寿司は絶品です。
もちろん、鳥海山の自然がはぐくんだ山菜やきのこなど、山の幸も豊富。その上、山麓に控える本荘平野は米どころとして知られています。これからの実りの季節、この地の食卓はおいしい食べ物であふれることでしょう。
メタボリックシンドローム対策は生活習慣が肝
「食欲の秋」といいますが、気になるのが「メタボリックシンドローム」。
メタボリックシンドロームとは、内臓のまわりに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」を要因として、高血糖や高血圧、脂質異常が引き起こされた状況をいいます。放置しておくと動脈硬化が進み、心臓病や脳卒中といった、命にかかわる病気にもつながります。
メタボリックシンドロームは生活習慣と深くかかわっていますので、日々の暮らしを見直すことが、そのまま改善につながります。例えば、体を動かすことを習慣づける、食事はバランス良く3食を取るなど、日ごろの積み重ねで内臓脂肪を減らすことができるのです。
秋は「スポーツの秋」でもあります。旬のものを規則正しく食べ、適度に運動をする。そんな健康的な生活習慣作りにもぴったりな季節ですね。