1月の山 富士山(静岡県・山梨県)2024.09.06 名峰・名山コラム
今月ご紹介する名山
富士山
所在地:静岡県・山梨県
標高:3,776m
お正月こそ、眺めてみたい山
富士山は静岡県と山梨県にまたがる活火山。標高3,776mの日本最高峰で、日本三霊山の一つに数えられます。いまの時期は真っ白に雪化粧をして、一番富士山らしい姿を見せてくれています。
この雄大で美しい富士山に、日本人は古来魅せられてきました。古くは『竹取物語』などの古典文学や『万葉集』の和歌にも登場し、『冨士嶽三十六景』などの芸術の題材としても、非常に注目されてきた山といえます。
一時期ごみの散乱が問題となったこともありますが、現在ではボランティアの方の活動などにより、富士山は本来の美しさを取り戻してきています。非常に喜ばしいことだと思います。
※冬の富士山は危険ですので、登山はお控えください。
郷土料理は、富士山麓ならではの美味しさ
富士山の麓は、富士山からの雪解け水が湧き出し、樹海の樹々は鮮やかで、空気がとてもきれいなところです。
静岡県は、富士山麓のこうした環境を利用したにじますの養殖が盛んで、収穫量は日本一、二を争うほどです。にじますはサケ科の淡水魚で、とても高い栄養素を含んでいます。からだを健康に保つビタミンB群、カルシウムの吸収をよくするビタミンD、肌の健康維持を助けるビタミンEなどが豊富です。食べ方は、甘露煮や燻製、味噌漬けなど多彩な料理を楽しめます。
また、山梨県の郷土料理「ほうとう」も美味です。コシのある平太の麺を味噌仕立ての汁で煮込み、南瓜や里芋、山菜など、富士山麓の味覚をたっぷりと加えます。身体もとても温まるので、富士登山の後に身体を休ませながら、ぜひ賞味したい逸品です。
寒いとき、冷えはどうしても身体に影響をもたらします
冬のこの時期、冷え症に悩まれている方も多いのではないでしょうか。
冷え症は、女性ホルモンの乱れからくることが多い、更年期特有の症状とされてきました。しかし、最近では、若い女性にも冷えを訴える方が増えています。冬でも軽装化しているファッション、食生活も一因でしょうか。
冬は手足が冷えないように手袋や厚めの靴下を使うのはもちろん、厚手のインナーを身につけるのも有効な対策です。身体の中央の器官が温められれば、手足の先への血液循環も活発になります。下半身の冷えを訴える女性も多いので、ボトムスにウールのものを着るなど、特に温めるように意識してください。
そのほかにも、食事も身体を温めるものを選ぶなど、毎日の生活の中で、身体の冷えない習慣を身に付けることが大切です。